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お仏壇の安置場所
 お仏壇は家のどこに祀らなくてはならないという決まりはありません。専用の仏間があるのが理想ですが、仏間がない場合、和室・居間・寝室などどの部屋に安置されても大丈夫です。湿気が少なく、あまりほこりの立たない場所を選んでください。
 お仏壇をお祀りする際、方角を気にされる方もおられますが、仏様は全ての方向にいらっしゃるので、お祀りしやすい場所、手を合わせやすい場所で問題はありません。
 神棚がある場合は、礼拝する時に片方にお尻を向けてしまわないよう、神棚と向かい合わないように安置してください。

安置する方角の由来について
安置場所については、いろいろな説があります。
 本山中心説 ・・・ 礼拝するときに自分の向いている方向がご本山の方角を向くように安置します。
 西方浄土説 ・・・ お仏壇の正面が東を向くように安置し、礼拝する時に西側の極楽浄土の方角を向く形をとります。
 南面上座説 ・・・ 南に向かって座るのが上座と言われることから、お仏壇の正面が南を向くようにして安置します。
この他にもいろいろな説があるようですが、お仏壇の「向き」を特に気になさることはありません。大切なのは、仏様やご先祖様を敬う気持ち、そして、家族揃って心静かにお参りできる場所に安置する事です。

お仏壇は呼吸しています
 お仏壇に使用している漆や金箔は呼吸をしており、湿気嫌います。直射日光の当たらない、なるべく風通しのよい所に安置して下さい。
 汚れ防止の為、卓やお仏壇内部にガラスやビニールを敷かれる方がいらっしゃいますが、お仏壇の呼吸の妨げになり、長くそのままにしておくと、漆が浮き出してしまう場合もあります。もし、何かを敷かれる場合、通気性の良い布等が良いでしょう。濡れやすい花立の下には専用の敷台をお薦めします。
 購入時にお仏壇の雨戸(外扉)や障子に掛けてあった布をつけたままにしておられることがありますが、湿気やすく、また下方にほこりがたまりやすいためお薦めできません。

仏間について
お仏壇専用の仏間を造られる場合、いくつかの工夫があるとより便利です。以下を参考にしてください。
 仏間のふすまは開いたとき仏間に収納できる「軸廻し」仕様にするとスッキリと収まり、お仏壇を開ける時にもふすまがじゃまになりません。
 安置するお仏壇が決まっている場合、最低でもお仏壇幅の10分の1程度(三方開きの場合はその倍以上)のゆとりが左右に必要です。ゆとりがないと扉が開きにくく、風通しも悪くなります。軸廻しにする場合は、その分の幅(左右で5〜6cm程度)も見ておかなければなりません。
 お仏壇が三方開きで扉を大きく開きたい場合、「吊り柱」仕様にすると、無駄なスペースを使わずスッキリとお仏壇を納めることができます。
 理論的には仏間の奥行はお仏壇の奥行より少しでも大きければいいのですが、鴨居や天井が低い場合、お仏壇を少し寝かせて仏間に入れる必要があり、ゆとりがないと仏間にうまく入らない場合があります。
 仏間の床から鴨居までの高さはそれほど重要ではありません。奥行きさえあれば、お仏壇が鴨居より高くても大丈夫です。上部が空きすぎる場合は、下台を追加したり御簾を掛けたりして調整できます。
 お仏壇の電装用に電源が必要ですが、コンセントは仏間の内側に設置した方が電源コードを目立たないようできます。このとき、コンセントは出来るだけ下の位置が好ましいのですが、軸廻しにした場合、コンセントは長押より上の位置か奥の壁部分にしか取り付けられません。そうなると電源プラグの抜き差しが出来にくくなりますので、コンセントに連動するスイッチを外部に設けると便利です。
 昔ながらの仏間の場合、手前から奥に向かって仏間の床がほんの少し高くなっています。これは、奥にほこりが溜まるのを防ぐための日本家屋の知恵です。
 平屋建てでなければ、お仏壇の上を歩いてしまうこともあると思います。このような場合、お仏壇を安置している真上の天井に「雲」や「天」と書いた紙を貼り、最上階に見立てるのも昔ながらの知恵です。
 


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