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金仏壇
 金仏壇は木地に桧(ひのき)・欅(けやき)などを使い、漆と金箔で仕上げられたお仏壇で、彫刻・錺金具・蒔絵・ます屋根など日本の伝統工芸の技術を駆使して作られます。江戸時代末期には工芸品としても価値の高い製品が作られるようになり、現在でもその伝統を受け継ぐ日本全国の産地で、多くの職人が活躍しています。
 金仏壇は、雨戸(外扉)と障子の構造によって、前開き仏壇(中六)三方開き仏壇に大別されます。また、宮殿部分の構造によって、荘厳造り仏壇お堂造り仏壇などがあります。
 各宗各宗派によってもお仏壇各部の形や金箔の使い方などに違いがあり、彫物や蒔絵の図柄なども好まれるものがある程度決まっています。

金仏壇の産地
 同じ金仏壇でも産地によって外観に特色がみられます。主な産地には京都・彦根・名古屋・三河・大阪・広島・山形・三条(新潟)・長岡(新潟)・七尾(石川)・金沢・飯山(長野)・八女(福岡)・川辺(鹿児島)などがあります。
 当店オリジナル仏壇では、主に京仏壇と彦根仏壇の良いところをブレンドしています。

扉の形状による分類
前開き仏壇
 四枚扉の一般的なお仏壇で中六(ちゅうろく)とも呼ばれます。小型のお仏壇はほとんどがこの形式です。
三方開き仏壇
 扉が側面まで回っている六枚扉のお仏壇です。脇の扉を開くと前柱がせり出したように見え、全体にも広がりが感じられるのが値打ちですが、その分広いお仏間が必要になります。

屋根の形状による分類
荘厳造り仏壇
 一般的に使われる宮殿の形で、左右の屋根に覆い被さるように中央の屋根が大きくせり出しているのが特徴です。

お堂造り仏壇
 お堂造りは、仏壇本体と宮殿部分が別れる仕組みになっているのが大きな特徴です。透かし金具や精緻な桝組など制作には手間がかかり、お仏壇の最高級品といえます。
・他にも、真宗大谷派(東本願寺)専用の御坊造りと呼ばれる形式などがあります。

宗派による形状の違い
真宗大谷派(東)
【特徴】下台輪(土台)部分が低く、この部分には経机の代用として精霊棚(しょらいだな)がついています。大柱・小柱は黒漆、高欄は朱漆で仕上げられ、通り障子(腰板なし)になっています。狭間は違い狭間(ちがいざま)と呼ばれる段付きのものがよく使われ、図柄には天人が好まれます。
浄土真宗本願寺(西)
【特徴】下台輪(土台)部分が低く、この部分には経机の代用として精霊棚(しょらいだな)がついています。大柱・小柱・高欄は金箔で仕上げられ、障子には蒔絵を描いた腰板がついています。狭間は通り(まっすぐな形状)のものが用いられ、図柄には花鳥が好まれます。
浄土宗・天台宗・真言宗など
【特徴】鉦や木魚を叩くため下台輪(土台)部分が高く、この部分には引き出し等が設けられています。大柱・小柱・高欄は金箔で仕上げられ、障子には蒔絵を描いた腰板がついています。障子が円窓形になっているものもよく見かけられます。
その他
浄土真宗仏光寺派や高田派などでは宮殿に唐戸と呼ばれる扉がつきます。その他にも、宗旨・宗派によっていくつかの小さな違いがあります。


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